SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE

骨を鍛える?


昨日、帰宅して何気なくテレビをつけると、 NHKで
シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク
という番組で骨に関する特集をやっていました。

途中からみたので全体はわかりませんが、
・自転車などの運動では骨に刺激がいかないので骨は鍛えられませんよ。
・骨に刺激を与える為には、歩いたり、走ったり、跳んだりしたらいいですよ。
・実際に一定期間ジャンプをし続けた被験者の骨量を計測するとアップしましたよ。
という内容のものでした。

本当にそのとおりで、自転車のような下肢に荷重のかからない運動では基本的に骨には刺激はいきません。
それに比べて、地面に脚を接地し、下肢に荷重のかかるような歩いたり、走ったりというような動作では骨に刺激がいきます。

じゃあ、自転車などより、歩いたり走ったほうが良いんだなと思うかもしれません。
しかし、これはあくまでも「骨」だけに焦点を合わせた場合です。
番組でもいっていましたが、膝を痛めたりしている方にとっては、下肢に荷重のかかる歩行や走行はむきません。
痛みをがまんしてやったところで、骨に刺激がいくからと言って膝等の関節がよくなるわけでもありません。むしろ悪化します。

膝などを痛めてない場合でも、いきなり走ったり、跳んだりするのはリスクが大きいです。
「着地」というものは予想以上に負担が大きいのです。
それに関してはコチラをご覧下さい。
そこにも書いてあるように、骨への刺激を考える前に筋力を養うことです。
そして、筋力を養う為に実施するウエイトトレーニングでももちろん「骨」にも刺激がいきます。
歩く、走る、跳ぶ
この3つだけが骨を鍛えるわけではありません。
適切なウエイトトレーニングは骨、靭帯などの結合組織、そして筋肉をしっかり鍛えることが出来ます。
とても効率的です。


昨日の番組ではジャンプする場面が多く出てきましたが、それをそのまま実施するのは危険です。
片足のジャンプなんてなおさらです。

それにしても、なぜ筋肉の話がでて来ないのかなーと思っていましたが、
「骨」の回の前に「筋肉」の回をやっているんですね。
見ていないのでわかりませんが、その時に十分筋肉についての重要性は放送したのでしょう。


確かに骨を鍛えるには着地の伴うものは有効ですが、筋力があることが前提となります。
いきなり跳んだり跳ねたりせずにまずは適切な方法で筋力を養いましょう。
物事には順序があります。



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