SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
ここベンチプレスじゃダメですか?
ある競技をやっている方にいつものようにプログラムを渡したところ、ある質問をされました。
「ここベンチプレスじゃだめですか?」
その方には週に3回のプログラムをつくっており、それぞれ違う押す動作の種目をとりいれていました。
Day1→ベンチプレス
Day2→オーバーヘッドプレス
Day3→プッシュアップ(ウエイトを扱う&より可動範囲を増やしたもの)
そのDay3のプッシュアップをベンチプレスじゃだめなのか?という質問でした。
理由をきくと、ベンチプレスのほうが大胸筋を追い込めてる気がするからというものでした。
気持ちはわからなくはないですが、基本的にトレーニングでどこどこの筋肉を追い込む事を「目的」にプログラムをつくることはありません。
追い込む為にトレーニングをするわけでも、疲れる為にトレーニングをするわけでもありません。
その競技の為に、身体の適切な部分に筋力と可動域を与える事で健康的に身体を作る事を目的にプログラムをつくります。
そして、もちろんそうやって作られたプログラムの中のエクササイズを適切な重量を用いて追い込むことは必要です。
ただ、その追い込むという行為は結果であって、目的ではありません。
もしも、仮に質問してきた方が競技者ではなく一般の方の場合、ベンチプレスのほうがモチベーションがあがってやる気になるという理由でしたら、状況によってはそうすることもありえますが、競技をやっている方の場合は基本的にそういうわけにはいきません。
Day1→ベンチプレス
Day2→オーバーヘッドプレス
Day3→プッシュアップ
を選んだのには、全て理由があります。
その理由は競技特性、その方の特徴、効率性、トレーニングを行う環境、後々はいってくるエクササイズ、など様々なことを考慮したものです。
その方にも、なぜDay3がベンチプレスではないのかという理由を説明した結果、しっかり理解してくださいました。
ちょっと難しい内容でしたが、
一般の方でも、アスリートでも様々な要素を考慮してプログラムをつくっています。
トレーニングはそんなに単純なものではないということを知って頂ければと思います。
トレーニングを正しく行うというと、まず正しいフォームでできているか?というところが一番に考えられることが多いと思いますが、それよりも確実に複雑で難しいのがトレーニングプログラムをつくるということです。
僕が今現在お客さんに渡しているプログラムも、今の自分では最高のものを渡していますが、残念ながらそれが満点でこれ以上ないということはありません。
そこに関しては、この先もさらに勉強し、経験し、より良いものを提供できるようにしていくしかありません。
それほどトレーニングプログラムを作るという事は果てしないことです。
あなたのやっているトレーニングは大丈夫でしょうか?
また、この業界の方でこのブログの意味が分からない方は、GS Performanceが開催しているS&C塾の受講をおすすめ致します。
徹底的に基礎を教えて下さいます。
僕もまだまだ勉強です...
今回はやっているエクササイズの1つ1つに意味がありますよ、という内容でした。
ムダなトレーニングではなく、意味のあるトレーニングをしましょう!
人生有限です!
では、
Better the Next Day!