SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
トレーニングフォーム修正時のキューイングに関して
暑い日が続きますね〜
まだ梅雨明けすらしていないのに...
今回はフォームをなおすときのキューイングに関してです。
例えばここでよくやる種目の1つであるリバースランジの際に、膝がでてしまっているときに対するキューイングですが
いろいろあります。
・膝をひいて!
・お尻をひいて!
・上体をおこしすぎないように!
・つま先に重心をのせないで!
・お尻をまくりあげるように!
・お尻を後ろにふくらみながら!
など
ここに関してはパーソナルトレーニングの場合は人によっていい方を変えています。
例えば人によっては
膝をひいて!
と言われてもうまくイメージできない場合でも
お尻をひいて!
というとうまくイメージでき、フォームが修正される場合があります。
なので、修正したい箇所が1つだったとしても何種類かのキューイングを用意しておくと、指導がスムーズにいきます。
その人の筋力的な強弱を含め、身体的な特徴を把握しておく事で、バチッときまるキューイングもできることもあります。
また、どんな表現をしても修正できない場合もあります。
だいたいそういう場合は表現の問題ではなく、そもそもその動きを再現するだけの筋力や柔軟性がなく、修正するのが不可能な場合です。
それを理解できずに指導する側がいくらあーだこーだ言ったところで、やっている側からすると「言っている事はわかるけど、できないんだよ...」とストレスになります。
そうすると、トレーニングに対するやる気もガタ落ちしてしまう可能性があります。
教える立場にある人は、どういう表現が指導対象者にとっていいのかを考え、筋力や柔軟性のレベルをしっかり把握したうえで強度や難易度を設定しなければなりませんね。
何も考えずに、あれやれこれやれと言うのは指導者のエゴであったり怠慢です。
自戒の念もこめて、今後も気をつけていこうと思います。
また、チーム指導の場合では、ある動作を修正する時にはあえて色んな表現方法を用いずに1つの表現に統一したほうがいい場合もあります。
「こう言われたときは、こういうことなんだな。」
と共通言語を設定しておくと、一度に多くの選手に教える場合には不必要な混乱を与えずにすむかもしれません。
なんにせよ、指導時は指導対象者や状況を考慮し臨機応変な対応力も必要ですね。