SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
教えているけど、教えてもらっている。
卒業式シーズンが終わり、もうすぐで次は入学式シーズンです。
先日、入学してから引退までトレーニング指導した最後の学年(サッカー部)が卒業しました。
彼らには多くの事を教えたつもりですが、私としても多くの事を彼らに指導する上で学ばせてもらいました。
サッカー部を指導していたときも、現在バスケ部を指導しているときも感じるのは、やはり
ウェイトトレーニングが必要だからやる
という頭が最初選手自身にないことです。
基本的には、一般の方でもアスリートでも目的は違えど、何かしらトレーニングをしなければならない(又はしたい)と自身で考え、直接依頼します。
しかし、高校の部活などは違います。
トレーニングが必要
だと考えるのはまず監督です。
もしかすると、選手自身から監督にお願いする場合もあるかもしれませんが一般的ではないと思います。
つまり、スタート地点が違うんです。
選手自身がトレーニングをしなければいけないと思ってトレーニングにはいるわけではないので、最初はどうしてもやらされてる感がでます。
それは強豪校だろうがそうでなかろうがあまり関係ないでしょう。
このスタート地点が違う事が、案外難しいです。
トレーニングが必要だということを同時に伝えていかなければならないからです。
それを伝える為には、トレーニングの位置づけや、トレーニングで得られるものなどをわかりやすく簡潔に説得力をもって伝える事は大前提です。
そして、高校生の場合には、それよりもやはり「結果」です。
ここでいう「結果」とは勝敗の勝ち負けではありません。
柔軟性の向上や筋力の向上です。
トレーニングを始める前は身体が硬くて前屈しても床に手が届かなかったり、全く重量を扱えなかったのが、いつの間にか手が届くようになり、扱えなかった重量が扱えるようになる。
今まで出来なかったものが、出来るようになる。
こういう変化を目の当たりにすると、やはり取り組む姿勢が変わっていきます。
そういう結果をだすのは当たり前なのですが、そこに至るまでのアプローチはまだまだ私自身改善点があると思っています。
あそこをこうすればよかったな
とか
このタイミングでこうだったな
と。。。
高校生はものすごいスピードで成長します。
その成長スピードをムダにしないように、年々得た経験も組み込みながら指導にあたらなければいけないですね。
日々、選手達から多くの事を学んでいます。