SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
まずは筋力をつけるところから。
より高く跳んだり、より速く走ったり、より遠くに投げたり...という能力はアスリートにとって伸ばしたいところであると思います。
そういった能力を伸ばす為にはパワーが必要と言われています。
パワーとは...
単位時間内にどれだけのエネルギーが使われているかを表す物理量である。(Wikipediaより)
よくわかりませんね...
トレーニングにおいて、パワーとは物体(自分の身体やバーベルなど)をどれだけ素早く動かせるか。という解釈で良いと思います。
トレーニング種目で言うとスナッチやクリーンや、プライオメトリクス種目であるジャンプ系のものが当てはまります。
なので、これらの種目をしておけば、パワーの向上が見込めるので競技をやっている人は積極的に取り入れようとするのですが、いきなりそれらの種目からはいると習得が難しく、効率が悪かったり、ケガをしてしまうリスクが増えたりする場合があります。
また、それらのパワー系種目は筋力の上に成り立っているので、筋力を向上させる基礎トレーニングを怠っていると、そもそも大した筋力がないので、大したパワー発揮もできずに、思っている効果も得られない可能性が高いです。
このジムにくるアスリートにもいきなりパワー系種目から教える事はまずありません。
その前にしっかりと基礎的な筋力を向上させるトレーニングからはじめます。
経験上、お尻やハムストリングの筋力が十分でない場合、ジャンプもまともにできません。
ですが、数ヶ月にわたってしっかりと必要な部位の筋力を向上させるトレーニングを積むとはっきりと目に見えた効果がでます。
アスリート=スナッチ、クリーン、ジャンプ系のトレーニングではありません。
確かにそこに持っていくのは必要ですが、スタートはそこではありません。
トレーニングを出来る時間が限られているからこそ、トレーニング種目や順序に関しても意味のあるものを選択していってほしいですね。