SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE

山本由伸は筋トレしない。でも身体デカくなった。どゆこと!?

今回は以下の記事について思ったことを書いていこうと思います。↓↓↓

「ウエイトトレーニングを一切しない」山本由伸は、なぜ大投手になれたのか? 才能を開花させた“常識外れ”の練習法とは

この記事にも書いてあるとおり、山本由伸選手はウェイトトレーニングをしないことで有名ですよね。
(ホントのことを言うと、全然知りませんでした。笑)

で、アスリートで競技パフォーマンスを向上したいのであれば、筋肥大や筋力、そしてパワーを効率的に向上させられるウェイトトレーニングは大なり小なりやった方がいいと個人的には思っています。

職業柄、筋トレを否定する記事やアスリートであったり、筋トレをせずに素晴らしい結果を出しているアスリートの記事などは気になるので確認しています。

どういう考えで筋トレをしないのか、否定しているのか、やっぱり気になりますからね。

そういった考え方に対して、こういう職業をしている側からしてしっかり答えを持っておく事は大切です。

何の根拠もなく、感覚だけで話されていることに対してはなかなか適切な答えも持つ事は難しかったりするんですけどね....

結構前ですが、
筋トレをせずに結果を出しているアスリートへの筋トレの介入は必要か?
というブログも書いているので、是非ご覧ください。

多くのアスリートにとって、
・筋トレってした方がいいの?
・筋トレしなくてもパフォーマンス上がるの?
というものは興味深い疑問の一つだと思います。

今回の記事も、そのような疑問を抱えているアスリートに考え方の一つとして参考になれば嬉しいです。

記事をざっと読んで、腑に落ちる部分もあれば、どういう事?っていう部分もありました。
もちろん、この記事を書いている人はトレーニングの専門家ではないはずなので、しょうがないんですけどね...

先ず、この記事に書いてあることが本当のことであるならば、

山本選手は、元々筋出力の高い選手のようです。もしくは投球技術がとても優れていたか。(高校時代から周りよりも身体が小さいわりに速い球が投げられていたとあるので)

しかし、それに伴い右肘のはりに悩まされていたとも書いてあります。
その原因はどこから来るものなのか知る由もありませんが、BCエクササイズというものに出会ってからなくなったとも書いてあります。

このBCエクササイズというものが山本選手にとっての重要なポイントのようですね。

私自身、恥ずかしながらこの矢田さんという方もBCエクササイズというものも今回初めて知りました。
(お前、何もしらねぇな!本当にトレーニングの専門家かよ!?とか言われそう...。すみません。)

まとめると、

・高校時代から速い球が投げられていた。
・でも右肘の張りがあった
・高校時代ウェイトトレーニングしていたがしっくりこなかった
・医師からもインナーマッスルを鍛えるように言われたがピンとこなかった
・プロ入り後、BCエクササイズと出会い、肘の張りがとれた

ということですが、このBCエクササイズというものもどうやらインナーマッスルに働きかけるもののようです。

ここまで読むと...

あーハイハイ、出たよ。
インナーマッスルね。
インナーマッスル推しの人ってだいたい筋トレ否定するよね。逆もそうだけど。
よくあるくだらないパターンか

かなと思ったのですが、その後に

身体もどんどんでかくなっていったとあります。

これが食事内容によるものなどではなく、そのBCエクササイズというものの効果であれば、狙ったものかそうではないのか定かではありませんが筋肥大やそれに伴う筋力向上の効果も出ていることが考えられます。

例えば、一般的なバンドやチューブなどを使用するインナーマッスルのエクササイズであれば筋肥大は起こりません。

で、BCエクササイズというものをちょっと調べてみたのですが、確かに一般的な筋トレでもないしインナーマッスルのトレーニングでもないんですよね。

記事にもありますが、ブリッジなどかなり動的なエクササイズが多いように見受けられました。

で、これまた記事にもあって、そこの部分はとても腑に落ちましたし共感できたのですが...

ブリッジって強度高いんですよ!
ブリッジをストレッチの延長線上のもだと思っている方も多いかもしれませんが、私の感覚ではあれは立派なトレーニングです。

記事にも書かれているように高いブリッジ作れる人を見ると、多くの人が「柔らかい!」と言うかと思うんですが、ブリッジは強さも必要です。
特に大人は。

確かに投球動作のように、肩関節の可動域があれだけ求められて、なおかつ安定性や筋力も求められる動作にとってブリッジができる、しかもブリッジで回れるのは傷害予防の面からみてもとても有効なのではないかと思います。

筋トレでも、重量もさることながら可動域も重要視します。
それは筋肉や関節のより広範囲に渡って力を発揮できるようにする為。

実際の競技動作で動かすであろう範囲よりも大きな可動域や重量を用いることで、より大きな集合体の中に競技動作を入れ込んでしまうイメージ。
そうすることで、より大きなパワーが発揮できたり予期しない負荷がかかったときに耐えられる身体を作っていきます。

勝手なイメージですが、ブリッジもそう捉えるととてもいいエクササイズだと思います。
投球動作以上の可動域で、そしてある程度の負荷がかかっている、そしてその負荷は予期できないものではなく自分自身でコントロールできるものであるならば、実際のピッチングの際に負担なく投げられるのも納得できます。もちろん球速が上がるのも。

そういったことから、山本選手は筋トレはしていないがBCエクササイズというもので、筋肉や筋力にはしっかりアプローチできているのだと考えられます。
その結果、身体もデカくなったのでしょう。

BCエクササイズというもは今回初めて知りましたし、詳しく知りません。

今回勝手に私のイメージで書きましたが、全くの的外れなことかもしれません。

筋トレは筋肥大や筋力、パワーを向上させる手段の一つに過ぎません。
ただ、それらを向上させるためにはとても効率的で有効な手段です。

しかし、一般的な筋トレをしなければそれらが手に入らないわけでもありません。

一般的な筋トレは基本的には直線的な動きのものです。複雑な動きの種目もいろいろありますが、限度があります。

今回のBCエクササイズもイチローさんで有名な初動負荷も、一般的な筋トレではできない動きや、与えられない箇所に負荷を与えることができます。

言い換えれば、一般的な筋トレでは鍛えれない部分が鍛えられるというわけです。
筋トレは基礎、BCエクササイズや初動負荷は応用のような感じではないかと個人的には捉えています。

身体を鍛える、パフォーマンスを上げる為には筋トレ以外にも様々なものがあります。

結局は、自分に必要なものは何かをしっかり把握できているかどうかが重要になってきます。
そこに対してより直接的なものを選択できるといい結果が生まれるはずです。
気をつけなければいけないのは、自分にとってあまり必要なではないものに時間を費やしてしますこと、取り入れるタイミングを間違えてしまう、やり方を間違えてしまうことです。

今回少し調べてみただけですが、BCエクササイズとても良さそうです。
サッカーも誰の何とは言いませんが、バランスパッドに乗って体幹だの何だのいってないで、もうちょっと何とかなんないのか...と思っちゃいますね。

そして、いくら山本選手がいいパフォーマンスでもBCエクササイズがいいものだとしても、
どうしても思ってしまうのは...

筋トレと両方やればいいのに...
山本選手、筋トレもやったらどうなるんだろう...

そこに対する興味は尽きませんが、
今回も、締め方としてはやっぱりこれです。

誰々がやってるから!
ではなく、
自分にとってどうか?
を考えて選択するのがパフォーマンス向上への第一歩!

山本選手筋トレしてないよ。
でも大谷選手筋トレしてるよ。

さぁ、君はどうする!!

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今回は山本選手に関する記事について、勝手に想像を膨らませながらあーだこーだ書いてみました。

アスリートであれば、筋トレや何らかのエクササイズをやる・やらない理由をしっかり言語化できるといいですよね。












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