SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
高校サッカーに対して何が出来るのか
昨日、高校サッカー選手権大会 神奈川県の決勝が行われました。
私がトレーニング指導をしている学校は早々に負けてしまいましたが、夏から行われていた神奈川県の予選も昨日で閉幕となりました。
桐光学園vs相洋
で行われた決勝戦は延長戦までもつれ込みましたが、桐光学園が勝利し、冬の全国大会の切符を手にしました。
桐光学園には神奈川代表として頑張ってきてほしいです。
桐光学園の主将であるタビナス選手はフロンターレに内定しているだけあり、フィジカル面でもやはり他の選手とはちょっとちがうんだなぁと端から見ていてもわかるほどでした。
そのタビナス選手が相手選手をはじきとばす度に観客からも「おぉー!!」とどよめきがおこっていました。
その観客からの反応をみてもやはりまだまだサッカーでは「身体が強い」というのは特殊能力のような見られ方で、一般的な事ではないんだろうなと感じながら見ていました。
私が見ている高校のサッカー部では当然のように週2回のウェイトトレーニングを実施し、筋力を強化しています。
その結果、当然ながら扱う重量はどんどん上がっていきますし、上がるようにプログラムも組んでいます。
しかし、その向上させた筋力が、どのようにパフォーマンスに繋げられるかは、選手自身が考えながら技術もつけていかなければなりません。
例えば、いくらスクワットが100kgを余裕で出来たとしても、それが何のフィルターも通さずにサッカーのテクニックや当たりの際に還元されるわけではないんです。
ですが、必ず、1つ上の当たりの強さや身体の使い方を求めた際に、それができる、身体の状態をつくってあげることはできます。
またトレーニングによって、身体が強くなれば無理もききますからハードな練習でも耐える事が出来るでしょう。
そうすれば勝手に上手くもなる可能性もあります。
我々、S&Cは選手の身体を強くする事は確実にできますが、その強くした身体をどのように活かすかは我々だけの話ではなくなってきます。
その点からも選手の一番の優先順位は確実に「練習」であって、「トレーニング」は二の次です。
ですがその二の次のものが一番大切な練習にもたらす効果は計り知れません。
その点からも、まだまだ高校サッカーはレベルが上がる余地があるなぁと改めて感じました。
この冬の全国大会、どの高校がものにするのか非常に楽しみです。
個人的には、私の地元の鵬学園に注目です。
何といっても17連覇をしていた、あの星稜高校を破っての初出場ですからね。
↑試合終了のホイッスルとともに両チームとも倒れ込んでいました。
お疲れさまでした!
この職業として彼らのような選手達に良い思いをさせる為にまた気が引き締まりました。