SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
パーソナルトレーニングは習い事?それとも.....その②
前回の続きです!
前回は、
パーソナルトレーニングには「習い事」としてのもの、
「真似事」としてのものの2通りあるのではないか
ということ。
そして、それぞれ
「習い事」としてのパーソナルトレーニング
→「教える・習う」の関係性であり、トレーニングができるようになるというスキルの習得
「真似事」としてのパーソナルトレーニング
→「指示する・模倣する」の関係性であり、"こうなりたい"という明確な目標はあるが、そこに至るまでの過程にはあまり興味がない。
美容院やエステに行くような感覚に近く、"こうしてもらう"というほうが近い。
また、「習い事」としてのパーソナルトレーニングの序盤の段階に位置付けられることもある。
という特徴がある。
その上で、パーソナルトレーナー側と利用者側でそれぞれ
どちらのパーソナルトレーニングをしているのか・求めているのか
をはっきりしておかないとすれ違いが生じるかもしれないので注意が必要ですよ。
ということを書きました。
-----------------------------------------------------------
そして、今回は
それぞれのメリット・デメリットをまとめようと思います。
と、言いますのも特に利用者側は、
実のところ自分が求めているものがどちらかはっきりわかっていない方も多いのではないかと思うからです。
わかっていたとしてもそれぞれのメリット・デメリットを把握していないと、「思っていたのと違う!」ということにもなりかねません。
今回の記事が、自分にマッチしたパーソナルトレーナーやパーソナルジムを選ぶ際の一つの参考になれば嬉しいなと思います!
では早速ですが、
それぞれのメリット・デメリットはこんな感じです。
⇩⇩⇩
指示する・模倣する(真似する)関係性の真似事パーソナルトレーニングスタイル
メリット
・とにかく楽!
・結果が出るのが早い可能性が高い
デメリット
・トレーニングが自分自身でできるようになるというスキルの習得には繋がりにくい
・やり方がわからないままなので習慣化しづらくずっと高額出費の可能性が高い
・流行などに振り回されやすい
教える・習う(学ぶ)関係性の習い事パーソナルトレーニングスタイル
メリット
・トレーニングが自分自身でできるようになるというスキルの習得に繋がりやすい
・やり方がわかってくるので習慣化しやすく、出費も抑えられる可能性が高い
・流行りなどに振り回されにくい
デメリット
・自分で考える、覚える必要もあるため、身体だけではなく頭も疲れる
・結果が出るまで時間がかかる可能性がある
.........
という感じになります!
いかがでしょうか?
皆さんはどちらのスタイルのパーソナルトレーニングが自分にあっていると感じましたか?
わかりやすく一方のメリットの反対のことが、もう一方のデメリットになるという感じです。
そして、
指示する・模倣する(真似する)関係性の真似事パーソナルトレーニングスタイル→短期計画向け。結果だけ手元に残ればいい
教える・習う(学ぶ)関係性の習い事パーソナルトレーニングスタイル→長期計画向け。結果だけではなく、そうなるための過程も知りたい・習慣を作りたい
とも言い換えられそうです。
大きな違いは、利用者側の「考える」ということの時間や頻度、濃さにあります。
これまでも私のブログではそういうことを「主体性」などという表現を使って書いてきました。
これがあるかないかで長期で見ると大きな違いが生まれます。
しかし、しつこいようですが
これはどちらが良いか悪いかではありません。
利用者側がどちらを優先的に選ぶか?が全てです。
ただ前回のブログでも書いた通り...
私のパーソナルトレーニングは習い事としてのパーソナルトレーニングです。
なので、「教えている」という感覚で仕事をしています。
つまり、長期計画向けでもあると言えます。
それは長い目で見た時にそちらの方が生産性があると"私は"思うからです。
ただ、やろうと思えば真似事パーソナルトレーニングもできます。
これまた前回の記事で書いたように、
真似事パーソナルトレーニングは多くの場合、習い事パーソナルトレーニングの序盤の段階にあたる位置付けにもなります。
しかし、世間では様々なパーソナルトレーニングがあります。
この真似事パーソナルトレーニングを序盤の段階としてではなく、ずっとそのスタイルのままでいくパーソナルトレーナーもいれば、ずっとそのスタイルを望んでいる利用者側もいるはずです。
そこに良い悪いはないのですが、そこのミスマッチは避けていけるといいですよね。
そのミスマッチを避けるためのそれぞれのメリット・デメリットを今回はまとめました。
また個人的に思う点として、
自分のことを棚に上げていうわけではありませんが
真似事パーソナルトレーニング"しか"提供できない、
つまり「教える」ことができずに
こうしろ・ああしろという「指示する」ことのみ、もしくは自分では「教えている」つもりでも「指示する」ことしかしていないことに気付いていない、
そういう人には注意が必要かもしれません。
先ほどあげたメリットの一つとして
・とにかく楽!
というものがありましたが、この「楽」というのは自分で考えることがないことに対して言っています。
自分で考えることがあってもなくても、トレーニングはすることになるので身体的にはどちらにせよある程度の負担がかかりますからね。
トレーニング負荷そのものが楽になるということではありません。
この部分で楽さを求める人の傾向として、「言い切られたい」というものがあると考えています。
つまり、
「絶対こうした方がいい!」
「これはダメ!」
「そうに決まっている!」
のように強めの表現で言い切られた方が、
やるべきことがはっきりしているので考える部分において「楽さ」を選びたい人は好む傾向にあるように思います。
それはそうですよね。
その気持ちはとてもわかります。
多くの人がわかりやすい「答え」を求めています。
体重を落としたい人に対して、仮に
「ポテトチップスは絶対ダメです!」「週に5回は絶対運動してください!」
と言いきった方が、
「ポテトチップス食べてもいいですよ。でもそのためにはナンチャラカンチャラ...」「運動はその時の強度にもよるので、一概に時間だけでは何とも言えませんがナンチャラカンチャラ....」
と言われるよりもはっきりしていて、わかりやすいですよね。
人にわかりやすく伝えるため、引いてはビジネスのために強めの表現で言い切るようなことも時には必要だと思います。
しかし、そうやって
言い切られることを好み、「何でだろう?」という過程を排除し、自分で考えることをせずに常に他人の言うことを鵜呑みにしてしまうことは危うさも含んでいます。
そのような積み重ねでこのようなことも多くなってきているのかもしれません。
楽さを求め、自分の身体のことを委ねるのであれば大前提としてそれ相応の信頼のおけるトレーナーに依頼する必要がありますし、それでも何かあった時のリスクは覚悟しておく必要はあります。
ここに関しては、もちろんトレーナー側の注意が必要です。
いくら伝わりやすいから、ビジネスのため、相手がそれを望んでいるからと言っても、
強めの表現で言い切るようなことに快感を感じ、それしかできないようになってしまっては「指示する」とか「教える」とかの範疇ではなく、
人相手の仕事をする者として失格だと感じます。
(自戒の念を込めて)
利用者側の皆さんにも覚えておいて欲しい点として、
トレーニングに関することでも、様々な研究から日々色んなことがわかってきて少し前までの常識が今ではちょっと違っていたりするわけなんですが、実は簡単に言い切れるようなことってあまり多くないんです。
それは、言い切られる方が好きとか楽とかとは別に頭に入れておいて欲しいです。
「教える」「指示する」立場にある人も、言い切ることの危うさはしっかり理解しておくべきです!(ここは言い切る!)
今回も少し長くなってしまいましたが...
よく続かないと言われるトレーニングやパーソナルトレーニング。
それって何でなの?
単純にトレーニングがキツいものだから?
面白くないから?
高額だから?
でも、それだけじゃないよね?
ってことを言語化していくとどうしても長くなってしまいますね...
今回2回に分けて長々と書いてきたことは、同業の方であればお気づきの通り、
「トレーナー」と「コーチ」の違いにも繋がることです。
しかし、一般の方からしてみればそれでわかる場合は少ないことが考えられますので、あえて「トレーナー」という表現にしぼりました。
「教える」がいいのか「指示する」がいいのかは、パーソナルトレーニングをどのような目的で理由するのかにもよります。
また、「教える」にしても
・ティーチング
・コーチング
で違いますが、どちらも状況やタイミング次第で使い分けていく必要があると考えています。
「答え」をすぐ出すのか、そうではないのか。
本当に様々なトレーニングがあり、サービスがあります。
成功するための道筋は一つではないはずです。
結局のところ、何をどう紐解いていっても「続く人は続く、続かない人は続かない」というところに落ち着いてしまうのかもしれません。
しかし、
自分の性格や傾向、求めているもの
パーソナルトレーニングの多様性、トレーナーの多様性
などを少しでも理解した先に、数%でも自分のためになる時間が増えればいいなと思います。
今回、2回に分けてのブログになってしまいましたが、
皆さんの中でパーソナルトレーニングは習い事に入るでしょうか?
そして求めているパーソナルトレーニングはどういうものでしょうか?
前回は、
パーソナルトレーニングには「習い事」としてのもの、
「真似事」としてのものの2通りあるのではないか
ということ。
そして、それぞれ
「習い事」としてのパーソナルトレーニング
→「教える・習う」の関係性であり、トレーニングができるようになるというスキルの習得
「真似事」としてのパーソナルトレーニング
→「指示する・模倣する」の関係性であり、"こうなりたい"という明確な目標はあるが、そこに至るまでの過程にはあまり興味がない。
美容院やエステに行くような感覚に近く、"こうしてもらう"というほうが近い。
また、「習い事」としてのパーソナルトレーニングの序盤の段階に位置付けられることもある。
という特徴がある。
その上で、パーソナルトレーナー側と利用者側でそれぞれ
どちらのパーソナルトレーニングをしているのか・求めているのか
をはっきりしておかないとすれ違いが生じるかもしれないので注意が必要ですよ。
ということを書きました。
-----------------------------------------------------------
そして、今回は
それぞれのメリット・デメリットをまとめようと思います。
と、言いますのも特に利用者側は、
実のところ自分が求めているものがどちらかはっきりわかっていない方も多いのではないかと思うからです。
わかっていたとしてもそれぞれのメリット・デメリットを把握していないと、「思っていたのと違う!」ということにもなりかねません。
今回の記事が、自分にマッチしたパーソナルトレーナーやパーソナルジムを選ぶ際の一つの参考になれば嬉しいなと思います!
では早速ですが、
それぞれのメリット・デメリットはこんな感じです。
⇩⇩⇩
指示する・模倣する(真似する)関係性の真似事パーソナルトレーニングスタイル
メリット
・とにかく楽!
・結果が出るのが早い可能性が高い
デメリット
・トレーニングが自分自身でできるようになるというスキルの習得には繋がりにくい
・やり方がわからないままなので習慣化しづらくずっと高額出費の可能性が高い
・流行などに振り回されやすい
教える・習う(学ぶ)関係性の習い事パーソナルトレーニングスタイル
メリット
・トレーニングが自分自身でできるようになるというスキルの習得に繋がりやすい
・やり方がわかってくるので習慣化しやすく、出費も抑えられる可能性が高い
・流行りなどに振り回されにくい
デメリット
・自分で考える、覚える必要もあるため、身体だけではなく頭も疲れる
・結果が出るまで時間がかかる可能性がある
.........
という感じになります!
いかがでしょうか?
皆さんはどちらのスタイルのパーソナルトレーニングが自分にあっていると感じましたか?
わかりやすく一方のメリットの反対のことが、もう一方のデメリットになるという感じです。
そして、
指示する・模倣する(真似する)関係性の真似事パーソナルトレーニングスタイル→短期計画向け。結果だけ手元に残ればいい
教える・習う(学ぶ)関係性の習い事パーソナルトレーニングスタイル→長期計画向け。結果だけではなく、そうなるための過程も知りたい・習慣を作りたい
とも言い換えられそうです。
大きな違いは、利用者側の「考える」ということの時間や頻度、濃さにあります。
これまでも私のブログではそういうことを「主体性」などという表現を使って書いてきました。
これがあるかないかで長期で見ると大きな違いが生まれます。
しかし、しつこいようですが
これはどちらが良いか悪いかではありません。
利用者側がどちらを優先的に選ぶか?が全てです。
ただ前回のブログでも書いた通り...
私のパーソナルトレーニングは習い事としてのパーソナルトレーニングです。
なので、「教えている」という感覚で仕事をしています。
つまり、長期計画向けでもあると言えます。
それは長い目で見た時にそちらの方が生産性があると"私は"思うからです。
ただ、やろうと思えば真似事パーソナルトレーニングもできます。
これまた前回の記事で書いたように、
真似事パーソナルトレーニングは多くの場合、習い事パーソナルトレーニングの序盤の段階にあたる位置付けにもなります。
しかし、世間では様々なパーソナルトレーニングがあります。
この真似事パーソナルトレーニングを序盤の段階としてではなく、ずっとそのスタイルのままでいくパーソナルトレーナーもいれば、ずっとそのスタイルを望んでいる利用者側もいるはずです。
そこに良い悪いはないのですが、そこのミスマッチは避けていけるといいですよね。
そのミスマッチを避けるためのそれぞれのメリット・デメリットを今回はまとめました。
また個人的に思う点として、
自分のことを棚に上げていうわけではありませんが
真似事パーソナルトレーニング"しか"提供できない、
つまり「教える」ことができずに
こうしろ・ああしろという「指示する」ことのみ、もしくは自分では「教えている」つもりでも「指示する」ことしかしていないことに気付いていない、
そういう人には注意が必要かもしれません。
先ほどあげたメリットの一つとして
・とにかく楽!
というものがありましたが、この「楽」というのは自分で考えることがないことに対して言っています。
自分で考えることがあってもなくても、トレーニングはすることになるので身体的にはどちらにせよある程度の負担がかかりますからね。
トレーニング負荷そのものが楽になるということではありません。
この部分で楽さを求める人の傾向として、「言い切られたい」というものがあると考えています。
つまり、
「絶対こうした方がいい!」
「これはダメ!」
「そうに決まっている!」
のように強めの表現で言い切られた方が、
やるべきことがはっきりしているので考える部分において「楽さ」を選びたい人は好む傾向にあるように思います。
それはそうですよね。
その気持ちはとてもわかります。
多くの人がわかりやすい「答え」を求めています。
体重を落としたい人に対して、仮に
「ポテトチップスは絶対ダメです!」「週に5回は絶対運動してください!」
と言いきった方が、
「ポテトチップス食べてもいいですよ。でもそのためにはナンチャラカンチャラ...」「運動はその時の強度にもよるので、一概に時間だけでは何とも言えませんがナンチャラカンチャラ....」
と言われるよりもはっきりしていて、わかりやすいですよね。
人にわかりやすく伝えるため、引いてはビジネスのために強めの表現で言い切るようなことも時には必要だと思います。
しかし、そうやって
言い切られることを好み、「何でだろう?」という過程を排除し、自分で考えることをせずに常に他人の言うことを鵜呑みにしてしまうことは危うさも含んでいます。
そのような積み重ねでこのようなことも多くなってきているのかもしれません。
楽さを求め、自分の身体のことを委ねるのであれば大前提としてそれ相応の信頼のおけるトレーナーに依頼する必要がありますし、それでも何かあった時のリスクは覚悟しておく必要はあります。
ここに関しては、もちろんトレーナー側の注意が必要です。
いくら伝わりやすいから、ビジネスのため、相手がそれを望んでいるからと言っても、
強めの表現で言い切るようなことに快感を感じ、それしかできないようになってしまっては「指示する」とか「教える」とかの範疇ではなく、
人相手の仕事をする者として失格だと感じます。
(自戒の念を込めて)
利用者側の皆さんにも覚えておいて欲しい点として、
トレーニングに関することでも、様々な研究から日々色んなことがわかってきて少し前までの常識が今ではちょっと違っていたりするわけなんですが、実は簡単に言い切れるようなことってあまり多くないんです。
それは、言い切られる方が好きとか楽とかとは別に頭に入れておいて欲しいです。
「教える」「指示する」立場にある人も、言い切ることの危うさはしっかり理解しておくべきです!(ここは言い切る!)
今回も少し長くなってしまいましたが...
よく続かないと言われるトレーニングやパーソナルトレーニング。
それって何でなの?
単純にトレーニングがキツいものだから?
面白くないから?
高額だから?
でも、それだけじゃないよね?
ってことを言語化していくとどうしても長くなってしまいますね...
今回2回に分けて長々と書いてきたことは、同業の方であればお気づきの通り、
「トレーナー」と「コーチ」の違いにも繋がることです。
しかし、一般の方からしてみればそれでわかる場合は少ないことが考えられますので、あえて「トレーナー」という表現にしぼりました。
「教える」がいいのか「指示する」がいいのかは、パーソナルトレーニングをどのような目的で理由するのかにもよります。
また、「教える」にしても
・ティーチング
・コーチング
で違いますが、どちらも状況やタイミング次第で使い分けていく必要があると考えています。
「答え」をすぐ出すのか、そうではないのか。
本当に様々なトレーニングがあり、サービスがあります。
成功するための道筋は一つではないはずです。
結局のところ、何をどう紐解いていっても「続く人は続く、続かない人は続かない」というところに落ち着いてしまうのかもしれません。
しかし、
自分の性格や傾向、求めているもの
パーソナルトレーニングの多様性、トレーナーの多様性
などを少しでも理解した先に、数%でも自分のためになる時間が増えればいいなと思います。
今回、2回に分けてのブログになってしまいましたが、
皆さんの中でパーソナルトレーニングは習い事に入るでしょうか?
そして求めているパーソナルトレーニングはどういうものでしょうか?