SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
ストレスをコントロールせよ!
今日から4月です。
この状況が嘘であると良いなと思いつつ、自分の出来る範囲で読んでいただいている方にとって少しでも有益な情報を書く事を続けていこうと思います。
トレーニングのプログラムやピリオダイゼーション(パフォーマンスを狙った時期に最大となるように長期的なトレーニング
計画をたてること)を計画する上で、考えなければいけない基本的な生理的な反応として、
汎適応性症候群(General Adaptation Syndrome:GAS)
というものがあります。
何か少し前にチラッと書いたなぁと思って探したらありました。
→「こんな人にはトレーニングを教えたくない!」
(反感買いそうなタイトルですが、トレーニングを始める上でとても大事な事ですので、是非コチラもご一読いただければ。)
これは、ストレスの影響について研究を行ったHans Selyeによって定義されたものです。
ストレスへの応答は、
・警告
・抵抗
・疲憊
という3つの段階に分けられます。
まず、トレーニング初心者の方や普段良く身体を動かしているアスリートでも今までにやった事ないトレーニング等の新しいストレスが身体にかかると最初は疲労が生じ、一旦パフォーマンスを下げるような段階があります。
それが警告段階です。
この警告段階は、身体が受けたストレスの程度によって期間も変わります。
だからこそ、トレーニング初心者やアスリートでも新しいトレーニング方法を取り入れるような時は当たり前ですが、最初の負荷は軽めから始めるのがセオリーです。
そして、その後に起こる反応が抵抗段階です。
その身体にかかったストレスに対して適応しようとする段階です。
最初はキツく感じたトレーニングでも、正しいやり方で段階的にやっていけば最初は出来なかった事も徐々に出来るようになっていきますよね。
ここがトレーニングの素晴らしいところでもあります。
しかし、あくまでも正しいやり方で段階的に、というのがやはり重要です。
ストレスのかけ方が過剰であったり、適応する期間が十分でないのにまた新たなストレスをかけてしまったりすると疲憊段階に入ってしまいます。
この段階に入ってしまうとストレスに適応する事が出来なくなり、所謂オーバートレーニングの状態に陥ります。
汎適応性症候群と聞くと何だか難しそうに聞こえてしまいますが、こう見てみると今となっては当たり前の事だとわかると思います。
アスリートはもちろん、一般の方でもこれまでの経験として十分イメージできるのではないでしょうか?
例えば、当ジムに来ていただいている方にもある程度キツいトレーニングをしてもらっていますが、その頻度が週に1~2回程度であればいいですが、強度や量がそのままでさらに頻度を増やしてしまうと、回復する時間が少なくなり体調を崩してしまうなっていうイメージは容易にできるかと思います。
汎適応性症候群というものがどういうものかわかっていただけたと思うのですが、ここからが本題です。
この汎適応性症候群はトレーニングを計画する上で、とても基礎的なもので大前提として知っておかなくてはいけないものなのですが、そもそもトレーニングのために定義されたものではありません。
あくまでも「ストレス」に対してのものです。
そして、ストレスと言えば今のこの状況ですよね。
そこで、こんなTweetがありましたので、是非ご確認下さい。
私自身はストレスに対する専門家でもカウンセリングの専門家でもありませんが、ストレスに対する生理的な反応のメカニズムを知る事で、少しでもストレスを上手にコントロールできれば良いなと思っています。
この状況が早く収束するにこしたことはありませんが、残念ながら長期戦になるとも言われています。
今は頑張れても、適応する期間を疎かにしてはその頑張りも長続きしないかもしれません。
トレーニングと同様に「段階的に」を意識し、疲憊段階に突入してしまわないように気をつけましょう!
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最近は思いがけず、Twitterからブログのネタをもらっています。
シェアしたTweetを見るまでは、汎適応性症候群のことを書こうなんて微塵も思っていませんでした...
この状況が嘘であると良いなと思いつつ、自分の出来る範囲で読んでいただいている方にとって少しでも有益な情報を書く事を続けていこうと思います。
トレーニングのプログラムやピリオダイゼーション(パフォーマンスを狙った時期に最大となるように長期的なトレーニング
計画をたてること)を計画する上で、考えなければいけない基本的な生理的な反応として、
汎適応性症候群(General Adaptation Syndrome:GAS)
というものがあります。
何か少し前にチラッと書いたなぁと思って探したらありました。
→「こんな人にはトレーニングを教えたくない!」
(反感買いそうなタイトルですが、トレーニングを始める上でとても大事な事ですので、是非コチラもご一読いただければ。)
これは、ストレスの影響について研究を行ったHans Selyeによって定義されたものです。
ストレスへの応答は、
・警告
・抵抗
・疲憊
という3つの段階に分けられます。
まず、トレーニング初心者の方や普段良く身体を動かしているアスリートでも今までにやった事ないトレーニング等の新しいストレスが身体にかかると最初は疲労が生じ、一旦パフォーマンスを下げるような段階があります。
それが警告段階です。
この警告段階は、身体が受けたストレスの程度によって期間も変わります。
だからこそ、トレーニング初心者やアスリートでも新しいトレーニング方法を取り入れるような時は当たり前ですが、最初の負荷は軽めから始めるのがセオリーです。
そして、その後に起こる反応が抵抗段階です。
その身体にかかったストレスに対して適応しようとする段階です。
最初はキツく感じたトレーニングでも、正しいやり方で段階的にやっていけば最初は出来なかった事も徐々に出来るようになっていきますよね。
ここがトレーニングの素晴らしいところでもあります。
しかし、あくまでも正しいやり方で段階的に、というのがやはり重要です。
ストレスのかけ方が過剰であったり、適応する期間が十分でないのにまた新たなストレスをかけてしまったりすると疲憊段階に入ってしまいます。
この段階に入ってしまうとストレスに適応する事が出来なくなり、所謂オーバートレーニングの状態に陥ります。
汎適応性症候群と聞くと何だか難しそうに聞こえてしまいますが、こう見てみると今となっては当たり前の事だとわかると思います。
アスリートはもちろん、一般の方でもこれまでの経験として十分イメージできるのではないでしょうか?
例えば、当ジムに来ていただいている方にもある程度キツいトレーニングをしてもらっていますが、その頻度が週に1~2回程度であればいいですが、強度や量がそのままでさらに頻度を増やしてしまうと、回復する時間が少なくなり体調を崩してしまうなっていうイメージは容易にできるかと思います。
汎適応性症候群というものがどういうものかわかっていただけたと思うのですが、ここからが本題です。
この汎適応性症候群はトレーニングを計画する上で、とても基礎的なもので大前提として知っておかなくてはいけないものなのですが、そもそもトレーニングのために定義されたものではありません。
あくまでも「ストレス」に対してのものです。
そして、ストレスと言えば今のこの状況ですよね。
そこで、こんなTweetがありましたので、是非ご確認下さい。
イラスト付きでとてもわかりやすいですよね!特にがんばり屋さんは「自分がストレスを抱えている」ということ自体に気づけないことが多くあります。そういう人は「お腹が痛い」「辛いものが食べたい」「疲れやすい」など身体/行動面のストレス反応が出ることも。いつもと違う自分のストレスのサインに気づけるようになっておきましょう。 pic.twitter.com/wMf1AeBVsz
— 櫻本真理 CoachEd/cotree CEO (@marisakura) March 27, 2020
私自身はストレスに対する専門家でもカウンセリングの専門家でもありませんが、ストレスに対する生理的な反応のメカニズムを知る事で、少しでもストレスを上手にコントロールできれば良いなと思っています。
この状況が早く収束するにこしたことはありませんが、残念ながら長期戦になるとも言われています。
今は頑張れても、適応する期間を疎かにしてはその頑張りも長続きしないかもしれません。
トレーニングと同様に「段階的に」を意識し、疲憊段階に突入してしまわないように気をつけましょう!
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最近は思いがけず、Twitterからブログのネタをもらっています。
シェアしたTweetを見るまでは、汎適応性症候群のことを書こうなんて微塵も思っていませんでした...