SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE

トレーニングを始める際も「時短」という概念を前提にする。

1月が毎年の事ながら一瞬で終わってしまい、2月も半ばにさしかかろうとしています。
そんな感じで月日が経つのは本当に早いわけですが、どういうわけかトレーニングをしても目にみえて実感できる程の身体的な変化はそう簡単に早くでてはくれません。

しかしながら、このご時世何事も効率的に物事を運ぶことはとても重要ですよね。
家事にしても多少高価ではあっても、使い勝手がよかったり優秀な機能がついている家電があれば、その分他の事に手をまわせる時間を手に入れる事ができます。
いくら安かったとしても全然ゴミを吸い込まない、掃除機をかける場所によって何回もコードをつけかえなければいけないような掃除機では掃除がなかなか終わらずに時間がかかりすぎて効率が悪く、安いというメリットよりも時間や労力がかかるというデメリットのほうが上回ってしまうかもしれません。

最近、何かにつけてよく聞く「時短」というワード。
これは例外なくトレーニングを始める上でも重要な考え方です。

そもそも「時短」という考え方が前提としてあるかないかで色んなことが大きく変わってくるはずです。
例えば、我々トレーニングの専門家がトレーニングに関する専門書や学術論文を読んだり、その分野に詳しい方のセミナーを受けたりするのも言ってみれば「時短」なわけです。
トレーニングを教える上で、わからない事が出てきた場合に、その今の私にとって「わからない事」はきっと何人もの先人達も同様に「わからない事」として経験しているはずです。
そして、その「わからない事」に対しての解決策を私よりも先に見つけています。
それが専門書であり、学術論文であり、セミナーです。

つまり、私が自分自身で一から実験等をして色々試しても、確かにいつかはその「わからない事」に対しての回答は得られるかもしれませんが、そんなことをするよりも、もうすでに回答が記載されている参考書等を読んだほうが確実に早く答えに行き着きます。
つまり「時短」なわけです。
こういう感じで勉強等のインプットに対しても、自分で色々試行錯誤しながら経験を積まなければならないときもありますが、多くの場合は先人たちの知恵や知識が解決策を教えてくれます。

家事や勉強や仕事に対しては半ば当たり前のように「時短」という概念が浸透しているように思えますが、トレーニングに関してはどうでしょうか?
上述したように、トレーニングに対しても例外はありません。

トレーニング初心者にとって、「時短」の概念はとても重要です。
誤解のないように先に言っておきますが、今回伝えたい内容は、
・このエクササイズだけやっておけば大丈夫
・この腹筋エクササイズは従来の腹筋の効き目の10倍
・これだけで一週間分のトレーニング効果がある
というようなトレーニング方法に関する、しかも怪しげなものではありません。
確かにマシントレーニングで部位別に鍛えるよりもフリーウェイト種目をやれば時短に繋がるというような可能性はありますが、それは目的にもよりますし、今回伝えたい事はそういう事ではなく、トレーニングを始める上での考え方の部分です。

大体の方が運動する必要性に迫られたりトレーニングをしたいと思った時にとる行動は、近所のトレーニングジムに入会するという事が考えられます。
しかし、これは単にトレーニングする場所を手に入れただけで、自分が思っている目的に向かって歩き始める事が出来たわけではありません。
トレーニングジムに入会したは良いけど、マシンの使い方も曖昧なまま強度設定もよくわからないままトレーニングを続けていくのは「時短」でしょうか?
それよりも、早い段階でトレーニングの専門家に相談し、必要に応じてトレーニングをみてもらったほうが時短になる可能性が確実に高くなる事が考えられますよね。

つまり、トレーニング初心者にとって重要なのは
トレーニングジムに入会する事ではなく、
トレーニングの専門家に会いにいく

ことです。

トレーニングに限った事ではなく、なんでもその道の専門家に依頼するときはお金がかかってしまうのがネックなところですが、
先程、例に出した安いけど効率の悪い掃除機と、高価だけど効率のいい掃除機のことを考えると、専門家に依頼するのも悪くないと思えるはずです。
また掃除機の場合はいくらダメなものでもいつかは掃除が終わりますが、トレーニングに関しては本当に終わらない可能性もあります....
少しでもゴミが吸えているのがわかればまだマシですが、ゴミが吸えているかどうかもわからなければ掃除機をかけることもしなくなりますよね。
そうやってせっかく始めたトレーニングをやめてしまう方はとても多いはずです。
効果が実感できるものでないと続くものも続きません。

そして、専門家に依頼する場合ですが、ずっと依頼する必要はありません。
最初のほうはしっかりみてもらうほうがオススメですが、勝手がわかれば少しずつ自分自身でやる回数を増やしていけばいいのです。(自分で出来るように教えてくれる専門家がオススメです。また依頼する側も、自分で出来るようにする!という心構えがあれば◎)

トレーニングの専門家にトレーニングをみてもらう場合のデメリットとして、時間を毎回合わせなければいけないというのがあります。
ですから、経済的にも効率的にも最初は期間を決めて専門家に依頼し、教えてもらった事を少しずつ自分でやってみるというやり方にシフトしていくのがオススメです。

トレーニングをこれから始める方や、現状トレーニングが上手くいっていない方に対してお伝えしたいのは、
トレーニングジムに行く事が重要なのではなく、
トレーニングの専門家に会いにいくのが重要ということ。(※トレーニングジムにいるスタッフは専門家ではありません。)
なぜなら、時短になるからです。

忙しい中で、よくわからないトレーニングをして時間を浪費している暇はないはずです。
トレーニングを始める際の一つの参考になれば幸いです。


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今回のブログを書いていて、コードレス掃除機を買おうと心に誓ったのであった....
いや、ルンバか...



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