SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE

高校生のトレーニング指導で難しいところ。

先日、指導先である早稲田実業学校高等部米式蹴球部Warriorsが創部以来42年目で初の関東大会出場を決めました!
僕がこの部のトレーニング指導を開始したのが2年前の今頃のなので、そのときの1年生が3年生になっての大会で結果がでたのもより一層嬉しい要因となっています。
しかしながら、この結果に対してどこまでトレーニングというものが影響を与えているかを知る術はありません。
それがこの職業の儚いところでもあります。

これまで、複数の部活に対してトレーニング指導をしてきましたが、
強豪校には強豪校の強さたる文化があり、強豪校ではない学校には強豪校ではない学校の勝ちきれない文化が根付いているように思えます。
(所謂、強豪校とよばれるところの指導はしたことありませんが....)
それだけに、今一歩勝ちきれない又は弱い部に対してのトレーニング指導は難しい場合があります。
トレーニングの質、プログラムの質などといった次元ではないところのアプローチが重要だったりします。

今、指導中のWarriorsに関しても今回関東大会に出場できましたが、その結果が当たり前と言える程、文化といえるほどの安定性はまだまだありません。
だからこそ、そういうチーがあるレベルのところまで勝つと言うのは非常に価値がある事ことなので、ひとつでも価値ある勝利を増やせる為にこれからも色々と試行錯誤しながらトレーニング指導をしていこうと思います。

いよいよ来月の始めから関東大会が始まるので、それにむけてしっかり身体作りをしたい!
ところですが、試合前の3週間程テスト期間という事でなんと基本的に部活はOFFなんですよねぇ...
流石に技術練習は少しやるかもしれませんが、トレーニングの時間はどうやらとれないみたいです。
テスト週間。これはまぎれもなく高校のトレーニング指導時に頭を悩ませる問題の1つです。
しかし、プロではなく高校生なので勉学が最優先なのは当然の事。

高校によってテスト週間時の部活動の有無は変わりますが、完全OFFになる学校であれば割り切るしかありません。
それを踏まえてのプログラム作成、トレーニング計画をする必要があります。
せめていい点をとってほしい。望むのはこの事だけです。

大人と高校生では確実にトレーニング指導におけるアプローチの仕方は変わってきます。
そして、強豪校かそうじゃないかでも変わるはず。
その学校の、その部活の文化をしっかり観察してベストな指導方法を選択する事が大事な気がします。
強い学校には強い学校の、弱い学校には弱い学校の理由が必ずあります。
弱い学校はそこを変えていく必要があります。
そして、そこをどうか変えていくか?
それが一番難しいんですよね。

(※今回トレーニング目線、S&C目線で書きましたが、そこだけのテコ入れでは不十分です。今回の勝利に関してもコーチ陣という要素がとても大きかったのだと思います。)

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関東大会出場を決めた後の都大会準決勝では佼成学園に41-31で負けてしまいました。
関東で、いや全国でも無双状態の佼成相手によくやりましたが、やはり悔しいですね...
来週は3位決定戦があるので、なんとしてもモノにしていい流れで関東大会に望みたいところです。







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