SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
スポーツは健康の為にやるのではなく、やりたいからやるという考え方
おそらく、今までで一番長い題名です。笑
皆さんはスポーツは何の為にやっていますか?
アスリートは言うまでもなく、それが仕事となっています。
なので、答え方は色々あるでしょうが生活がかかっている仕事だからというところに大部分がいきつくでしょう。
では、一般の方はどうでしょうか?
仕事ではないので、趣味としてやっているランニングやサイクリング、フットサル、サーフィンなどのスポーツと呼べるものは何の為にやっていますか?
ここも答えは色々あるかと思いますが、「身体を動かさないと鈍ってしまうから健康の為にやっている」という方も多いと思います。
しかし、トレーニング指導者であり身体を動かすということを勉強してきた立場から言わせていただくと、
スポーツを「健康」の為にやるという考え方は危険
です。
なぜか?
わかりやすい例えをすると、アメフトやラグビーに代表されるコンタクトスポーツは「健康的」と言えますか?
とても言えませんよね。
脳震盪なんてしょっちゅう起こりますし、そのほかにも骨折、脱臼、捻挫、靭帯損傷など様々な傷害の危険性がありますし、下手をすれば死亡もありえます。
それはコンタクトスポーツを例に出すとわかりやすいですが、流石にアメフトやラグビーはもちろんサッカーやバスケ、バレーボールなどについても「健康」のためにやっているという方はほぼいないのではないかと思います。
では、ランニングやサイクリングなどはどうでしょうか?
コンタクトもないし、大きな怪我をするイメージもありません。
健康的な活動としての代名詞みたいな感じすらありますよね。
しかし、それらについても基本的には同じ考え方です。
身体的な「健康」とは言いきれません。
スポーツは基本的に身体に悪い可能性を含んでいるということを知ってほしいのです。
ランニングは肩関節や股関節などの関節可動域を制限させます。
つまり、筋肉の使う範囲がせまいのです。
その状態で、何kmも走ります。
筋肉は硬くなっていく可能性が高いです。
そして、走るということは小さいジャンプの連続動作です。
その度に荷重関節(足首、膝、股関節)には体重以上の負荷が返ってきます。
それらを受け止めるだけの筋力がない人や、身体の動かし方に難がある人ではマイナス効果は大きいでしょう。
それらがおそらく原因になり、ランナーには膝が痛い、身体が硬い方が多いという印象があります。
それは「健康」の為になっているでしょうか?
疫学的な面から見てみると、確かにランニングなどに代表される有酸素運動を適度に行うことで健康にいいという研究も数多くされています。
一週間あたり2000~3000kcalを消費する有酸素運動を行うことで、心筋梗塞の罹患率がほぼ半減するという研究もあります。
しかし、これ以上運動量が多くなると逆に罹患率は上昇し始めるという結果もあります。
これは生体内で「活性酸素が」出来るからと考えられており、その活性酸素によって老化を促進したりする可能性があると考えられております。
これだけ消費kcal詳細に計算して走っていますか?
とは言え、ここで重要なのはこの研究結果を鵜呑みにすることではありません。
おそらく、研究に際しての条件などもあるでしょうし、この研究は1978年にされたものなので、また結果が変わることも十分考えられます。
ですが、ランニングなどの有酸素運動にはそういう側面もあり、必ずしも「健康」とは言えないことを知っておくことが重要だということです。
ここで書くと長くなるので、省きますがサイクリングや水泳に関しても同じように「健康」とはいえない部分があります。
じゃあ、どうすればいいのか?
何も運動せずに、ただただ肉体的に弱くなっていくのを指くわえて見てろっていうのか!
と思われるかもしれませんが、そうではありません。
もう一度確認しておきますが、
スポーツは身体に悪いから絶対にやるな!やらないほうがいい!
と言っているわけではありません。
先程も言ったように、「健康」ではないという側面もあるということです。
ということはもちろん、「健康」であるという側面もあるということです。
例えば、身体的なものではなく、精神的な面。
身体を動かすと気持ちいいですよね。
ランニングした後、サイクリングした後、海に入った後、爽快で気分がいいですよね。
とても精神面でポジティブな効果があると思います。
現実に運動が脳に様々な良い影響を与えることもわかってきています。
その爽快感がわかっているからこそ、その運動を自然と続けているような方も多いのではないでしょうか?。
以上のことから、スポーツは「健康」か?
といわれるとYesとは簡単に言えません。
「健康の為に頑張ってランニングしているよ!」
と言われると、個人的にはモヤモヤします。
しかし、
「走りたいから走ってる!」
「好きだから〇〇やってる!」
と言われれば、ものすごく納得できます。
ランニングなどの有酸素運動も含めたスポーツには全て「健康」とは逆の側面もあることを知った上で、やりたいからやる!
くらいの考え方のほうがいいと個人的には思います。
そして、そのやりたいからやるスポーツを続ける為に「健康的に」サポートするのが適切なウェイトトレーニングであることもこの場で書いておきます。
スポーツにもトレーニングにも、それだけやっておけばOK!なんてものはありません。
それぞれを過大評価せず、それぞれの特性をしっかり理解することが大事です。
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気温が落ち着いてきたので、久しぶりにチャリ通勤しました。
爽快でした!
皆さんはスポーツは何の為にやっていますか?
アスリートは言うまでもなく、それが仕事となっています。
なので、答え方は色々あるでしょうが生活がかかっている仕事だからというところに大部分がいきつくでしょう。
では、一般の方はどうでしょうか?
仕事ではないので、趣味としてやっているランニングやサイクリング、フットサル、サーフィンなどのスポーツと呼べるものは何の為にやっていますか?
ここも答えは色々あるかと思いますが、「身体を動かさないと鈍ってしまうから健康の為にやっている」という方も多いと思います。
しかし、トレーニング指導者であり身体を動かすということを勉強してきた立場から言わせていただくと、
スポーツを「健康」の為にやるという考え方は危険
です。
なぜか?
わかりやすい例えをすると、アメフトやラグビーに代表されるコンタクトスポーツは「健康的」と言えますか?
とても言えませんよね。
脳震盪なんてしょっちゅう起こりますし、そのほかにも骨折、脱臼、捻挫、靭帯損傷など様々な傷害の危険性がありますし、下手をすれば死亡もありえます。
それはコンタクトスポーツを例に出すとわかりやすいですが、流石にアメフトやラグビーはもちろんサッカーやバスケ、バレーボールなどについても「健康」のためにやっているという方はほぼいないのではないかと思います。
では、ランニングやサイクリングなどはどうでしょうか?
コンタクトもないし、大きな怪我をするイメージもありません。
健康的な活動としての代名詞みたいな感じすらありますよね。
しかし、それらについても基本的には同じ考え方です。
身体的な「健康」とは言いきれません。
スポーツは基本的に身体に悪い可能性を含んでいるということを知ってほしいのです。
ランニングは肩関節や股関節などの関節可動域を制限させます。
つまり、筋肉の使う範囲がせまいのです。
その状態で、何kmも走ります。
筋肉は硬くなっていく可能性が高いです。
そして、走るということは小さいジャンプの連続動作です。
その度に荷重関節(足首、膝、股関節)には体重以上の負荷が返ってきます。
それらを受け止めるだけの筋力がない人や、身体の動かし方に難がある人ではマイナス効果は大きいでしょう。
それらがおそらく原因になり、ランナーには膝が痛い、身体が硬い方が多いという印象があります。
それは「健康」の為になっているでしょうか?
疫学的な面から見てみると、確かにランニングなどに代表される有酸素運動を適度に行うことで健康にいいという研究も数多くされています。
一週間あたり2000~3000kcalを消費する有酸素運動を行うことで、心筋梗塞の罹患率がほぼ半減するという研究もあります。
しかし、これ以上運動量が多くなると逆に罹患率は上昇し始めるという結果もあります。
これは生体内で「活性酸素が」出来るからと考えられており、その活性酸素によって老化を促進したりする可能性があると考えられております。
これだけ消費kcal詳細に計算して走っていますか?
とは言え、ここで重要なのはこの研究結果を鵜呑みにすることではありません。
おそらく、研究に際しての条件などもあるでしょうし、この研究は1978年にされたものなので、また結果が変わることも十分考えられます。
ですが、ランニングなどの有酸素運動にはそういう側面もあり、必ずしも「健康」とは言えないことを知っておくことが重要だということです。
ここで書くと長くなるので、省きますがサイクリングや水泳に関しても同じように「健康」とはいえない部分があります。
じゃあ、どうすればいいのか?
何も運動せずに、ただただ肉体的に弱くなっていくのを指くわえて見てろっていうのか!
と思われるかもしれませんが、そうではありません。
もう一度確認しておきますが、
スポーツは身体に悪いから絶対にやるな!やらないほうがいい!
と言っているわけではありません。
先程も言ったように、「健康」ではないという側面もあるということです。
ということはもちろん、「健康」であるという側面もあるということです。
例えば、身体的なものではなく、精神的な面。
身体を動かすと気持ちいいですよね。
ランニングした後、サイクリングした後、海に入った後、爽快で気分がいいですよね。
とても精神面でポジティブな効果があると思います。
現実に運動が脳に様々な良い影響を与えることもわかってきています。
その爽快感がわかっているからこそ、その運動を自然と続けているような方も多いのではないでしょうか?。
以上のことから、スポーツは「健康」か?
といわれるとYesとは簡単に言えません。
「健康の為に頑張ってランニングしているよ!」
と言われると、個人的にはモヤモヤします。
しかし、
「走りたいから走ってる!」
「好きだから〇〇やってる!」
と言われれば、ものすごく納得できます。
ランニングなどの有酸素運動も含めたスポーツには全て「健康」とは逆の側面もあることを知った上で、やりたいからやる!
くらいの考え方のほうがいいと個人的には思います。
そして、そのやりたいからやるスポーツを続ける為に「健康的に」サポートするのが適切なウェイトトレーニングであることもこの場で書いておきます。
スポーツにもトレーニングにも、それだけやっておけばOK!なんてものはありません。
それぞれを過大評価せず、それぞれの特性をしっかり理解することが大事です。
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気温が落ち着いてきたので、久しぶりにチャリ通勤しました。
爽快でした!