SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE

健康的で機能的な身体は、上半身の筋力<下半身の筋力


健康的で機能的な身体を手に入れる為にトレーニングをするのであれば、

上半身の筋力よりも下半身の筋力のほうが

強い

というのも1つの重要な点です。

人間が二足歩行をしており、なおかつ重力が上からきている以上、
土台となる下半身よりも上半身のほうが強い(筋肥大等の理由から重い)ということは必然的に腰にも負担が大きく、バランスが悪くなり健康的な身体とは言えないのではないでしょうか。

趣味でトレーニングをしている方で良く見かけるのが、上半身は筋肉がしっかりついていてでかくなっているにもかかわらず、下半身は細いままの状態です。
見た目のためなどの理由でトレーニングをしているのであれば、反論するつもりも毛頭ありません。
ですが、仮にただ知らないだけで、健康を目的にトレーニングをしているのであれば上記の理由からトレーニングのやり方を修正する必要があります。

上半身も下半身もバランス良く全体的に鍛え、筋力や柔軟性を上げていくことが重要です。

しかしながら、トレーニングのやり始めは上半身も下半身もバランス良くやっていたとしても先に扱える重量が上がってくるのは上半身であることが多いんです。(基本的にマシントレーニングではなく、フリーウェイトトレーニングでの場合です。)

そうなる理由の1つとしてあるのが、

トレーニング種目の難易度

です。

筋肉の横断面積や動員されている筋肉の種類などの理由から、基本的には下半身主体の種目(スクワット、デッドリフト、RDLなど)のほうがより重いウェイトが、上半身主体の種目(ベンチプレス、ワンアームロウ、ラットプルダウン、ショルダープレス)よりも扱えます。

しかし、これはトレーニングをそれなりに続けたうえで、それぞれの種目のフォームもしっかり習得できている場合の話です。

トレーニング初心者や間違ったフォームを身につけてしまっている人にとっては、しばらくは
上半身の筋力<下半身の筋力
という、この関係性は成り立ちません。

トレーニング種目の難易度
これが壁となって立ちはだかります。

このジムでトレーニングを始めた方ならわかると思いますが、上半身主体の種目よりも下半身主体の種目のほうが圧倒的に難しいんです。
脚幅や、重心の位置を含めた、気をつけるべき点の数々...

上半身主体の種目は下半身主体のそれに比べて、気をつけるべき点は少ないので、何回かやればすぐに勝手が分かります。
フォーム自体が単純なので、ある程度までは扱う重量も右肩上がりに伸びます。
しかし、下半身主体の種目はそういうわけにはいかないので、フォーム自体を習得するのにも時間がかかります。
そういう理由で、全身バランス良くトレーニングを始めた場合でも、しばらくは
上半身の筋力>下半身の筋力
という関係性になることが多いと思います。

以上のことから、
上半身主体の種目よりも下半身主体の種目のほうが重量をより扱えるようになってきたときが健康的で機能的な身体を作り上げる1つのラインといってもいいのかもしれません。
(一般の女性の場合、上半身の筋力もかなり低い場合の方も経験上、結構いらっしゃいますので、上半身に関しても時間がかかる場合ももちろんあります...)
トレーニング始めたばかりの時は、上半身主体の種目のほうが重いウエイトを扱っていても心配することはありません。
下半身主体の種目を我慢強く継続し、
下半身の筋力>上半身の筋力
の関係性を築きましょう。




過去の記事

全て見る