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SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
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日常生活にない動きをやる事に意味がある。
このジムでも最初のほうにやることになるこの種目。
オーバーヘッドリバースランジといいます。
何か膝に器質的な障害などがなければ基本的に皆さんこの運動からはいります。(もちろん最初は段差もプレートも持たない難易度も強度もおとしたものから導入していきます。上の動画は最終形態です。)
この運動はトレーニングの第一種目めにおこなうことが多いのですが、それは足首、膝、臀部、肩周りの色んな部位の可動域を大きく使う事ができ、また胴体周りの安定性も求められる、且つそれゆえに自然と扱う重量が限られてくるので、まだ身体が起きていない状態で色んな部位を温める事がもとめられるウォーミングアップ種目としては最適なのです。
逆に言うと、この種目ではなくても同じ事が果たせる種目であればいいわけです。
先日、毎回この種目が1つめに入っている一般の方が、忙しかった為に少しいつもよりも間があいてのトレーニングになりました。
すると、いつもは耳のラインにある腕がかなり耳の前まで傾いてしまい、肩がそれ以上奥にいかない様子でした。
この種目を実施する際に腕が前のほうに倒れてきてしまう理由としてはいくつかあるのですが、今回は最初から本人はまっすぐの状態でやっていると思っているにも関わらず実際は斜め前までしか動かないという事で明らかに肩周りの可動域の欠如が原因と考えられました。
その日はかなり寒く、また年齢も上のほうですので、それも関係あると思います。
このことから考えられる事は、いかに日常生活においてオーバーヘッドの動作(腕を頭上まであげる)が少ないかです。
肩に限らず、日常生活において関節の動かす範囲はたかが知れています。
その結果、身体は硬くなり不調をきたす原因にもなると考えられます。
ここでやるトレーニングは日常生活ではまず動かさない範囲で体を動かす事により、関節可動域を広げ、そして筋力をつけていきます。
なので、硬くなるわけがありません。
日常生活でありそうな動きを日常生活でありそうな範囲で鍛えるのではなく、日常生活で絶対にない動きをして鍛えるからこそ日常生活の動きも網羅し、より楽になり、不調を来しづらくする。そういう考え方です。
オーバーヘッドの動作が良い例です。
その動作を当たり前にしていれば肩が硬くなったり、あがらなくなったりするなんて考えづらいです。
トレーニングは人の身体を良くする為に存在しています。
本質を知って下さい。
では、また。
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(SHONAN TRAINING DEPT.) 2016年11月24日 16:50
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