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HOME > SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE > トレーニング思考回路 > パフォーマンスアップを紐解いた先にパフォーマンスアップがある?
SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
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パフォーマンスアップを紐解いた先にパフォーマンスアップがある?
パフォーマンスアップという表現、トレーニングを薦める為の使い勝手の良い文言として良く見かけますよね。
パフォーマンスアップの為にトレーニングをする。
トレーニングでパフォーマンスアップできますよ、と薦める。
別に間違いなわけではないですが、とてもアバウトな表現ですよね。(僕も使いますが...)
おそらくパフォーマンスアップの定義は人それぞれ違うでしょうし、パフォーマンスアップと言われてイメージすることもそれぞれで異なってくるものだとも思います。
パフォーマンスアップの為にトレーニングをするのか、
何かを目的にトレーニングをして、結果パフォーマンスアップにつながるのか、
細かいところですが、これは違うはずです。
この2つの違いは、前提として自分の課題を把握できているかどうかです。
漠然とした状態でトレーニングを始めるよりも、シーズン通して戦ってみて感じた自分の不足している点を洗い出し、何が原因でそうなっているのかをある程度検証した上でトレーニングを始めたほうがずっと有意義なトレーニングができるでしょうし、結果パフォーマンスにも繋がってくるかもしれません。
「24時間ではしりぬける物理」でおなじみの小林先生は、その授業の中で、
科学とは仮説をまずたて、検証し、修正し、また新たな仮説をたて、検証と修正をくりかえしていく、その営みの事だとしています。
また、物理という学問は何を目的としているのかという問いに対しても、目的を最初から「世界の真理を見極める」などとしてしまうと実際は地味すぎて落胆してしまうとも言っています。
力学に限っての話であれば、位置と速度を求めるだけの地味なことだがその地味な事に対して何度も検証と修正を繰り返していく。
そしてその積み重ねで徐々に世界の真理というものに繋がっていくと話していました。
こういうことを聞きながら、トレーニングも同じだと感じたわけです。
個人的には、物理学でいうところの「世界の真理を見極める」というのはトレーニングでいうところの「パフォーマンスアップ」だと思っています。
別に間違いじゃないのかもしれないけれども、そこをスタートにしてしまうとフワフワしすぎてしまうんですよね。
目指すところの統一も難しい。
あるサッカー選手がシーズンを終えて振り返った時に、決して自己評価で悪い結果ではなかったけど、途中でハムストリングの肉離れをしてしまった。
そこでハムストリングの肉離れが起きなかったらもっといい結果を残せていたのではないかと仮説をたてます。
そして、どうしていればハムストリングの肉離れが起きなかったのかを考え、ハムストリングの強化という検証をしてみることにします。
その結果、次のシーズンでハムストリングの肉離れが起きなければOKですし、次のシーズンも同じようにハムストリングの肉離れが起きてしまえば、新たな検証としてハムストリング自体は弱くはないけど、他の筋群が弱いせいで必要以上にハムストリングに負担がかかっているかもしれないとう仮説をたて、次の検証としてハムストリング以外の筋群も鍛え、走り方を中心とする身体の使い方にもアプローチするという修正をおこなった。
結果、次のシーズンではハムストリングの肉離れが起きず、シーズン通して試合にでる事ができた。
これはあくまでも今作った話ですし、科学の分野でいうとこんな単純な検証や修正ではないのでしょうが、本質は一緒だと思います。
そして、このサッカー選手でいえば、ハムストリングの強化をはじめとするハムストリングへの介入というとても地味なものがパフォーマンスアップに繋がったわけです。
(サッカー選手がハムストリングを鍛える事は肉離れの防止に効果的であるというデータはあります。)
ここで伝えたい事は、アスリートも常に仮説をたて、検証と修正を繰り返しながら自分の課題と向き合っていく必要があるということです。
そして、その課題に向き合う上で身体面の仮説をたて検証をするのであればストレングスコーチが役に立つはずです。
また、自分で仮説をたてるのはハードルが高くても、自分の不足している点等を共有する事で一緒に仮説をたてることも出来るかと思います。(だからストレングスコーチも知識もさることながら経験も大事なんですよね。知識を基にした豊富な経験があれば検証と修正がすくなくてすむ可能性が高い。....と思う。)
いずれにせよ、トレーニングを始める際も、漠然とした「パフォーマンスアップ」という表現ばかり先行するのではなく、結果としてパフォーマンスアップするという考え方で、まずはしっかり自分の課題を把握する事を個人的にはおすすめしたいです。
パフォーマンスアップというものを因数分解的にどんどん紐解いていくことが重要です。
トレーニングする事自体が目的となってしまっては、課題に対してのアプローチが出来ていないかもしれません。
トレーニングはあくまでも検証と修正を行う上での手段の一つです。
何となく、漠然とトレーニングを始めたり、トレーニングというものを誤解して捉えているアスリートも少なくないのではないかと思い、パフォーマンスアップという曖昧な表現もそういうことを引き起こしている原因の一つなんじゃなかろうかと考えている時に、小林さんの動画を思い出したこともあって、今回のような事を書きました。
トレーニングは身体的な課題を把握して実施するもの。
つまり、現時点では不足していたり、出来なかったりすることを出来るようにしたり、補っていったりすることでもあるはずです。
大抵の人にとって、不足したりできない事というのは苦手意識があるはずで、その苦手を補っていくトレーニングは苦しいものである事が多いと思います。
しかし、そういう課題である苦手と向き合ったアスリートにいい結果がでることを願っています。
〈参考文献〉
Recommendations for hamstring injury prevention in elite football: translating research into practice
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
そろそろ映画見に行ったり、フットサルしたりしたいなぁ....
もうちょい様子見かなぁ...
パフォーマンスアップの為にトレーニングをする。
トレーニングでパフォーマンスアップできますよ、と薦める。
別に間違いなわけではないですが、とてもアバウトな表現ですよね。(僕も使いますが...)
おそらくパフォーマンスアップの定義は人それぞれ違うでしょうし、パフォーマンスアップと言われてイメージすることもそれぞれで異なってくるものだとも思います。
パフォーマンスアップの為にトレーニングをするのか、
何かを目的にトレーニングをして、結果パフォーマンスアップにつながるのか、
細かいところですが、これは違うはずです。
この2つの違いは、前提として自分の課題を把握できているかどうかです。
漠然とした状態でトレーニングを始めるよりも、シーズン通して戦ってみて感じた自分の不足している点を洗い出し、何が原因でそうなっているのかをある程度検証した上でトレーニングを始めたほうがずっと有意義なトレーニングができるでしょうし、結果パフォーマンスにも繋がってくるかもしれません。
「24時間ではしりぬける物理」でおなじみの小林先生は、その授業の中で、
科学とは仮説をまずたて、検証し、修正し、また新たな仮説をたて、検証と修正をくりかえしていく、その営みの事だとしています。
また、物理という学問は何を目的としているのかという問いに対しても、目的を最初から「世界の真理を見極める」などとしてしまうと実際は地味すぎて落胆してしまうとも言っています。
力学に限っての話であれば、位置と速度を求めるだけの地味なことだがその地味な事に対して何度も検証と修正を繰り返していく。
そしてその積み重ねで徐々に世界の真理というものに繋がっていくと話していました。
こういうことを聞きながら、トレーニングも同じだと感じたわけです。
個人的には、物理学でいうところの「世界の真理を見極める」というのはトレーニングでいうところの「パフォーマンスアップ」だと思っています。
別に間違いじゃないのかもしれないけれども、そこをスタートにしてしまうとフワフワしすぎてしまうんですよね。
目指すところの統一も難しい。
あるサッカー選手がシーズンを終えて振り返った時に、決して自己評価で悪い結果ではなかったけど、途中でハムストリングの肉離れをしてしまった。
そこでハムストリングの肉離れが起きなかったらもっといい結果を残せていたのではないかと仮説をたてます。
そして、どうしていればハムストリングの肉離れが起きなかったのかを考え、ハムストリングの強化という検証をしてみることにします。
その結果、次のシーズンでハムストリングの肉離れが起きなければOKですし、次のシーズンも同じようにハムストリングの肉離れが起きてしまえば、新たな検証としてハムストリング自体は弱くはないけど、他の筋群が弱いせいで必要以上にハムストリングに負担がかかっているかもしれないとう仮説をたて、次の検証としてハムストリング以外の筋群も鍛え、走り方を中心とする身体の使い方にもアプローチするという修正をおこなった。
結果、次のシーズンではハムストリングの肉離れが起きず、シーズン通して試合にでる事ができた。
これはあくまでも今作った話ですし、科学の分野でいうとこんな単純な検証や修正ではないのでしょうが、本質は一緒だと思います。
そして、このサッカー選手でいえば、ハムストリングの強化をはじめとするハムストリングへの介入というとても地味なものがパフォーマンスアップに繋がったわけです。
(サッカー選手がハムストリングを鍛える事は肉離れの防止に効果的であるというデータはあります。)
ここで伝えたい事は、アスリートも常に仮説をたて、検証と修正を繰り返しながら自分の課題と向き合っていく必要があるということです。
そして、その課題に向き合う上で身体面の仮説をたて検証をするのであればストレングスコーチが役に立つはずです。
また、自分で仮説をたてるのはハードルが高くても、自分の不足している点等を共有する事で一緒に仮説をたてることも出来るかと思います。(だからストレングスコーチも知識もさることながら経験も大事なんですよね。知識を基にした豊富な経験があれば検証と修正がすくなくてすむ可能性が高い。....と思う。)
いずれにせよ、トレーニングを始める際も、漠然とした「パフォーマンスアップ」という表現ばかり先行するのではなく、結果としてパフォーマンスアップするという考え方で、まずはしっかり自分の課題を把握する事を個人的にはおすすめしたいです。
パフォーマンスアップというものを因数分解的にどんどん紐解いていくことが重要です。
トレーニングする事自体が目的となってしまっては、課題に対してのアプローチが出来ていないかもしれません。
トレーニングはあくまでも検証と修正を行う上での手段の一つです。
何となく、漠然とトレーニングを始めたり、トレーニングというものを誤解して捉えているアスリートも少なくないのではないかと思い、パフォーマンスアップという曖昧な表現もそういうことを引き起こしている原因の一つなんじゃなかろうかと考えている時に、小林さんの動画を思い出したこともあって、今回のような事を書きました。
トレーニングは身体的な課題を把握して実施するもの。
つまり、現時点では不足していたり、出来なかったりすることを出来るようにしたり、補っていったりすることでもあるはずです。
大抵の人にとって、不足したりできない事というのは苦手意識があるはずで、その苦手を補っていくトレーニングは苦しいものである事が多いと思います。
しかし、そういう課題である苦手と向き合ったアスリートにいい結果がでることを願っています。
〈参考文献〉
Recommendations for hamstring injury prevention in elite football: translating research into practice
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そろそろ映画見に行ったり、フットサルしたりしたいなぁ....
もうちょい様子見かなぁ...
カテゴリ:
(SHONAN TRAINING DEPT.) 2020年6月 2日 12:00
< エネルギーの"差"に注目するEnergy Availabilityという概念 | 一覧へ戻る | You 消費カロリーも計算しちゃいなよ。 >