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HOME > SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE > Strength&Conditioning > エネルギーの"差"に注目するEnergy Availabilityという概念
SHONAN TRAINING DEPT. MAGAZINE
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エネルギーの"差"に注目するEnergy Availabilityという概念
今月のジム外チャレンジは「摂取カロリーを計算しよう!」というもので、
外出自粛になりトレーニングやスポーツなど身体的活動の制限を余儀なくされ、また仕事においても在宅ワークという形になる事で活動量がどうしても少なくなる今のご時世において、ストレスやデリバリーサービスの普及も相まってか食べる事が数少ない楽しみの一つになることで、コロナ太りという言葉まででてきちゃってるけど、今食べてるそれ一体何カロリーなのよ?一日に何カロリー摂ってるのよ?
という感じで、おおよそでも良いから自分の摂取カロリーどれくらいなのか気にしてみましょうよ、っていうのが今月このチャレンジになった背景です。
それで、チャレンジしているお客さんに話を聞いてみると、やはり摂りすぎている方が多い印象ですね。
しかし、日常で何気なく摂っていたものが実はこんなにカロリーが多く含まれているのかということが判明したりと、今回自分で気にしてみないと気づかなかったこともあったようで、食事や日常的に摂取しているものを見直す良いきっかけになった方もいらっしゃるようで、良いチャレンジになったのではないかと思っています。
何事も自分自身でやってみることがとても重要ですね。
またその一方で、え?そんだけしかエネルギーとっていないの?という方も見られました。
トレーニングやスポーツはもちろん、日常生活をおくるうえで食事は言うまでもなく重要で、摂取・消費カロリーだけで判断できる事なんてたかが知れているとは思いますし、より良いパフォーマンスを発揮する為にはカロリーだけではなく摂取している栄養素の量やバランス・タイミング等様々な要素が複雑に関係し合っているのはご存知の通りです。
アスリートはもちろん、運動をよくする一般の方にとっても、摂取カロリーが消費カロリーに対して不足していれば気をつけなければいけないのは当たり前ですが、自分ではしっかり食べているつもりで体重の減少も見られないような状態においても場合によっては注意が必要かもしれません。
そこで、今回はあえてカロリー・エネルギーに焦点をあてた「Energy Availability」というものについて書こうと思います。
「Energy Availability」
とは、Loucksらによって総摂取エネルギーから運動による消費エネルギーをひいた"差"と定義され、生体生存に必要なエネルギーと位置づけられています。
日本語にすると、「利用可能エネルギー」といったところでしょうか。
こういった概念がでてきた背景としましては、女性アスリート(特に持久系競技)において摂食障害からエネルギー不足になり、結果として月経異常や骨粗鬆症に繋がるというシナリオが一般的だったのに対して、実際は食行動に異常がなく大きな体重変化がないにも関わらず、同じ症状が確認されるケースが少なからずあったというところからきているようです。
食事の摂取量が減少しておらず、摂取エネルギーが消費エネルギーに見合っていたとしても、その差が一定のレベルを超えてしまうとLow Energy Availebilityとなり、成長に利用されるエネルギーがセーブされてしまうということです。
この際、摂食障害のように体重の減少等が見られないというところがやっかいなところです。
2014年には、このLow Energy Availabilityという概念はRelative Deficiency in Sport(RED-S)という発展した概念に変わり、男性アスリートも含め、相対的エネルギー不足は多くの要因でパフォーマンスの低下に至るという考え方になったようです。
いずれにしろ、トレーニング量等の変化によっても摂取するエネルギーも変化させる必要があり、「相対的なエネルギー」という表現は私自身でもちょっと頭に入れておこうと思った次第であります。
例え、摂食障害にはなっておらず体重の減少もあまりなかったとしても発育や代謝を促し、より成長を促す為のエネルギーをセーブしてしまわない程度のエネルギーが摂取できているかどうかはまた別のようです。
体重の均衡が保たれていればOKというわけでもないという事ですね。
じゃあ、どれくらいエネルギー摂っていればいいのか?については、
正常な生理機能や健康維持には45kcal/kg 除脂肪体重/日
としており、
30kcal/kg 除脂肪体重/日が下限という研究結果がLoucksらの研究でだされてはいますが、一般女性を対象としているところなどまだ議論の余地はありそうですね。
(これについての論文を自分で読んだわけではないので詳細は不明。時間あったら読もうかな....)
今回、栄養素などではなく"エネルギー"に焦点をあてたEnergy Availabilityという概念を紹介しましたが、きっかけは最近読んでいた書籍でみかけたからです。
食事や栄養の事はもちろん、カロリーやエネルギーというものに関しても専門の領域というわけではありませんが、Enegy AvailabilityやRED-Sはオーバートレーニング症候群にも関係する事、つまりトレーニングの分野ですし、今月のジム外チャレンジにも関係してくるものでもあったので自分でまとめてみたというわけです。
良いインプットになりました。
「参考書籍」
運動と疲労の科学
疲労を理解する新たな視点
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
もちろん、最近自分でも摂取カロリーを調べています。
昨日はアイスを食べるの我慢しました。
今日は確実に食ってやろうと思います。笑
トレーニングばっちりしたし....
外出自粛になりトレーニングやスポーツなど身体的活動の制限を余儀なくされ、また仕事においても在宅ワークという形になる事で活動量がどうしても少なくなる今のご時世において、ストレスやデリバリーサービスの普及も相まってか食べる事が数少ない楽しみの一つになることで、コロナ太りという言葉まででてきちゃってるけど、今食べてるそれ一体何カロリーなのよ?一日に何カロリー摂ってるのよ?
という感じで、おおよそでも良いから自分の摂取カロリーどれくらいなのか気にしてみましょうよ、っていうのが今月このチャレンジになった背景です。
それで、チャレンジしているお客さんに話を聞いてみると、やはり摂りすぎている方が多い印象ですね。
しかし、日常で何気なく摂っていたものが実はこんなにカロリーが多く含まれているのかということが判明したりと、今回自分で気にしてみないと気づかなかったこともあったようで、食事や日常的に摂取しているものを見直す良いきっかけになった方もいらっしゃるようで、良いチャレンジになったのではないかと思っています。
何事も自分自身でやってみることがとても重要ですね。
またその一方で、え?そんだけしかエネルギーとっていないの?という方も見られました。
トレーニングやスポーツはもちろん、日常生活をおくるうえで食事は言うまでもなく重要で、摂取・消費カロリーだけで判断できる事なんてたかが知れているとは思いますし、より良いパフォーマンスを発揮する為にはカロリーだけではなく摂取している栄養素の量やバランス・タイミング等様々な要素が複雑に関係し合っているのはご存知の通りです。
アスリートはもちろん、運動をよくする一般の方にとっても、摂取カロリーが消費カロリーに対して不足していれば気をつけなければいけないのは当たり前ですが、自分ではしっかり食べているつもりで体重の減少も見られないような状態においても場合によっては注意が必要かもしれません。
そこで、今回はあえてカロリー・エネルギーに焦点をあてた「Energy Availability」というものについて書こうと思います。
「Energy Availability」
とは、Loucksらによって総摂取エネルギーから運動による消費エネルギーをひいた"差"と定義され、生体生存に必要なエネルギーと位置づけられています。
日本語にすると、「利用可能エネルギー」といったところでしょうか。
こういった概念がでてきた背景としましては、女性アスリート(特に持久系競技)において摂食障害からエネルギー不足になり、結果として月経異常や骨粗鬆症に繋がるというシナリオが一般的だったのに対して、実際は食行動に異常がなく大きな体重変化がないにも関わらず、同じ症状が確認されるケースが少なからずあったというところからきているようです。
食事の摂取量が減少しておらず、摂取エネルギーが消費エネルギーに見合っていたとしても、その差が一定のレベルを超えてしまうとLow Energy Availebilityとなり、成長に利用されるエネルギーがセーブされてしまうということです。
この際、摂食障害のように体重の減少等が見られないというところがやっかいなところです。
2014年には、このLow Energy Availabilityという概念はRelative Deficiency in Sport(RED-S)という発展した概念に変わり、男性アスリートも含め、相対的エネルギー不足は多くの要因でパフォーマンスの低下に至るという考え方になったようです。
いずれにしろ、トレーニング量等の変化によっても摂取するエネルギーも変化させる必要があり、「相対的なエネルギー」という表現は私自身でもちょっと頭に入れておこうと思った次第であります。
例え、摂食障害にはなっておらず体重の減少もあまりなかったとしても発育や代謝を促し、より成長を促す為のエネルギーをセーブしてしまわない程度のエネルギーが摂取できているかどうかはまた別のようです。
体重の均衡が保たれていればOKというわけでもないという事ですね。
じゃあ、どれくらいエネルギー摂っていればいいのか?については、
正常な生理機能や健康維持には45kcal/kg 除脂肪体重/日
としており、
30kcal/kg 除脂肪体重/日が下限という研究結果がLoucksらの研究でだされてはいますが、一般女性を対象としているところなどまだ議論の余地はありそうですね。
(これについての論文を自分で読んだわけではないので詳細は不明。時間あったら読もうかな....)
今回、栄養素などではなく"エネルギー"に焦点をあてたEnergy Availabilityという概念を紹介しましたが、きっかけは最近読んでいた書籍でみかけたからです。
食事や栄養の事はもちろん、カロリーやエネルギーというものに関しても専門の領域というわけではありませんが、Enegy AvailabilityやRED-Sはオーバートレーニング症候群にも関係する事、つまりトレーニングの分野ですし、今月のジム外チャレンジにも関係してくるものでもあったので自分でまとめてみたというわけです。
良いインプットになりました。
「参考書籍」
運動と疲労の科学
疲労を理解する新たな視点
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もちろん、最近自分でも摂取カロリーを調べています。
昨日はアイスを食べるの我慢しました。
今日は確実に食ってやろうと思います。笑
トレーニングばっちりしたし....
カテゴリ:
(SHONAN TRAINING DEPT.) 2020年5月19日 13:38
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